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井垣太介 (Taisuke Igaki)

Author:井垣太介 (Taisuke Igaki)
日本及び米国NY州弁護士
 @西村あさひ法律事務所

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金融の国境が消えようとしています。

世界では大型金融機関同士の合併・買収を通じて世界的な情報ネットワークを持つ巨大金融機関が生まれるとともに、クロスボーダーM&Aという手段を駆使して経営のグローバル化を図る顧客を多数抱える欧米の投資銀行が、投資資金の流れから国境という障壁を取り去りました。それと時期を併せて、日本国内では、時価会計、キャッシュフロー会計、連結財務諸表中心主義などが導入されたことにより企業財務の透明性が向上し、海外の投資機関・投資家にとっても投資しやすい環境が整備されました。国内の企業結合法制も、持株会社方式、会社分割、株式交換などの導入によってM&Aが圧倒的に実行しやすくなりました。

これにより、外国人投資家の株式保有率が上昇し、欧米系投資銀行と国内金融機関がM&Aやプライベート・エクイティ投資の分野において競争をしたり、逆に協力しあったりという状況が生まれました。ファンド・ビジネスの隆盛によって、ポートフォリオ・カンパニーの売り買いも増加の傾向にあります。

M&Aは元来、成長産業における統合や再建に使われるほか、新興産業における成長戦略として用いられ、その効果は規模拡大による取引量の増大、管理部門の経費共有化や重複部門の廃止によるコスト削減、垂直的統合による取引コストの引き下げなど多岐に亘ります。

しかし、M&Aの主たる動機や効果は上記の通りであるとしても、そもそもM&Aには資金が必要であり、「お金のあるところにM&Aが生まれる」側面も強いと言えます。かかるM&Aの金融的要因に注目した場合、金融の国境が消えたことにより、資金の有効な運用方法の一つであるM&Aについても今後一層グローバル化し、アメリカやイギリスに比べるとまだまだ小さな日本のM&A市場も、資金の流入に伴って拡大していくものと考えられます。

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