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Author:井垣太介 (Taisuke Igaki)
日本及び米国NY州弁護士
 @西村あさひ法律事務所

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銀行向け無料出張M&Aセミナー(勉強会)のご案内

最近のM&Aブームの影響を受けて、以前と比較すると手軽に会社の売買が行われるようになっているように思います。しかし、例えば、1000人の社員を抱える会社を買収するということは、1000人の中途採用を行うことと等しいといっても過言ではないと思います。本来であれば、数人を中途採用するだけでも相当慎重な検討を行い、かなりの時間や経費を掛けて決定に至るものと思います。また、子会社を新規に設立するとなれば、相当詳細な事業計画を書き、人員も必要最小限に絞ってスタートするものと思います。ときに設立までに数年間の検討と事前準備が行われることもあるでしょう。ところが、なぜかM&Aとなると、わずか数週間のDD、「売り手が提出する事業計画を原則として尊重した上で行うバリュエーション」を経て、M&A仲介業者等が作成するひな型的契約書を使ってクロージングにまで至るケースが散見されます。

私自身は、M&Aのクロージング後に売り手と買い手の間で紛争が発生し裁判にまで発展したケースを複数見てきましたので、DDや契約書の重要性を痛感していますが、更に重要なのは、事業計画、買収対価、買収後の実績が整合的につながるかどうかだと思います。最近、M&Aの初期段階から、「銀行」が取引先との信頼関係を利用してある程度関与し、融資判断や債権管理を通じて培った嗅覚とノウハウを駆使してフィナンシャル・アドバイザーとして活躍すれば、モノの売買のように気軽に会社の売買を行うことにはならず、失敗リスクの少ない良いM&Aにつなげていけるのではないかと感じることが多々あります。

現状では、立派なM&A部隊を備えたメガバンクですら、適時開示の直前に取引先から電話が掛かり、「明日(酷いときには開示の数十分前に)、他社買収のプレスリリースを行います」と言われて、慌てて行内向けの説明文書を作成するということが少なくないと思われます。

なぜ、銀行がM&Aのプロセスに関与できないか。それは、まず「銀行はお金を貸してくれるところ」というイメージがあり、買収のための融資が必要なケースを除いて、M&Aの当事者の頭の中に「M&Aのサポーター」として思い浮かばないからだと思われます。そして、実際に取引先と普段交流している支店の営業担当者において、M&Aにつながりうる情報を上手にキャッチできず、FAとなるべき機会を喪失しているからだとも考えられます。

銀行には企業の成長を支える責任があるわけですが、昨今の日本企業の成長のキーワードは、M&Aと海外進出です。私自身にもそれらの活動をサポートする責任がありますが、一人、あるいは一事務所としてやれる範囲は当然に限界があります。日本企業の成長を促進するという最終目的のためには、一人でも多くの専門家やサポーターを育てる必要がありますし、銀行が金利ビジネスではない新しい種類の事業分野に積極的に進出して、結果としてwin winの関係で取引先企業の発展に全員で寄与すれば良いと思います。

このようなことをつらつらと考えている中で、自身の日常業務の多忙さを顧みず、来年の「年次ライフワーク」の一つとして銀行向け無料出張セミナーを開催することを決めました。既に個別にはご依頼を頂いているところですが、これを日本全国に広げるべく可能な限り頑張りたいと思います。都銀・地銀・信託銀行を問いません。

具体的には、各行内のM&A担当部署の戦力を増強すると共に、支店まで「FA化」させるためのお手伝いをさせて頂くべく、ご要望のあったところに(北海道から沖縄まで)、順番に無料出張セミナーを提供させて頂き、取引先からM&Aに関する話が出たときにそれをどう具体化させるかという機会創出の手法から、企業価値評価の手法、M&Aを進めるに当たって必要となる法律上の手続/契約書の揃え方等に関するノウハウを分かりやすくご説明させて頂きたいと思います。M&Aに関する取引先とのQ&Aマニュアルを中心とし、どちらかといえばシミュレーショントレーニングを兼ねた勉強会的な進め方になると思われますので、テーマは個別にご相談させて頂きますが、M&A支援を中心とし、ご希望があれば、来年以降増えると思われる事業再生に関する支援、既に地方であっても無視できなくなっている海外案件支援についても追加可能です。

スケジュールの関係で年間10件程度が限度になると思われますが、ご希望がございましたら、<こちらのフォーム>からご連絡頂きますよう宜しくお願い致します。先着順でお受けし、一旦、2013年1月末で受付を締め切りたいと思います。

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