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井垣太介 (Taisuke Igaki)

Author:井垣太介 (Taisuke Igaki)
日本及び米国NY州弁護士
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日本の製薬会社による米国バイオベンチャー買収

一昨日,製薬世界最大手の米ファイザーが同じくアメリカのワイスを680億ドルで買収するというニュースが流れましたが,今朝は,アステラス製薬が,米ナスダック上場のバイオベンチャーで心臓病関連の治療薬に強いとされるCVセラピューティクス(カリフォルニア州)に買収提案を行ったとの報道がなされました。買収提案の内容は,CV社の発行済株式の全てを1株16ドル(直近の終値に対して41%のプレミアム)の現金にて買い付けるというもので(総額は10億ドル),CV社の対応によっては敵対的な要素を含んでくる可能性もあるとされています。

アステラスの場合,連結売上高の20%を占める主力薬である「プログラフ」(免疫抑制剤)の特許が米国で2008年4月に切れ,欧州では2009年6月,日本では2010年12月に切れるとのことですが、大手製薬会社はいずれも主力薬の特許切れ問題を抱えていますので、米バイオベンチャーの買収は今後も多数発生すると思われます。

なお,近年の例を挙げると以下のとおりとなりますが,このうち事業譲渡型だった5を除くと,全て現金公開買付け+(逆)三角合併というスキームが用いられています。その理由については,別のエントリーで整理してみたいと思います。

1 エーザイがモルフォテックを買収(2007年3月)・・・3.25億ドル
2 エーザイがMGIファーマを買収(2008年1月)・・・39億ドル
3 アステラスがAgensysを買収(2007年11月)・・・ 3.87億ドル
4 武田がミレニアムを買収(2008年5月) ・・・74億ドル
5 大塚製薬がPDLバイオファーマを買収(2007年12月)・・・2億ドル

なお,本日の報道では,大鵬薬品工業がバイオベンチャーであるアリジェン製薬から潰瘍治療薬の国内での開発販売権を取得するための大型契約を締結したとの発表もありました。多くのバイオベンチャーは現在資金調達面で苦労しており,かつ,製薬会社は新薬不足問題を抱えていますので,国内においても製薬会社と創薬ベンチャーとのアライアンスが今後益々活発化すると思います。

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